B.LEAGUE将来構想「B.革新」における香川ファイブアローズの方針について
7月27日にB.LEAGUEより発表がありました、2026年に始動するリーグ将来構想改め「B.革新」について、香川ファイブアローズがこれからどのような方向性で何を目指していくのか、皆さまにご報告させていただきます。
株式会社ファイブアローズ
代表取締役 生岡 直人 コメント
『B.革新』における決意表明と支えてくださっている皆さまへの思いこの度、香川ファイブアローズはB.LEAGUEがさらなる発展を遂げるべく打ち出している『B.革新』に共感し、クラブとして大きく成長していくことを決意いたしました。
香川ファイブアローズにはビジョンがあります。
『バスケの熱狂と感動を香川の日常に』
というビジョンです。
このビジョンは
『満員のアリーナに生まれる、時が止まったような静けさの後、割れんばかりの大歓声。
あたたかい雰囲気かつ見るものを引き込む数々のエンターテイメント。
その熱狂と感動を忘れられずに、県内はもちろん県外からも多くの人がワクワクしながらアリーナに訪れる。
街と人は黄色と黒で彩られ、バスケ論議に花を咲かせる。
子どもたちは街で楽しそうに、時には真剣に、憧れの選手の真似をしている。
選手、スタッフ一人ひとりはそのありがたい光景に感謝しながら、期待を一身に背負い、新たな熱狂と感動を生み出すべく常に挑戦する。』
という光景を描いたものです。
このビジョンに描く光景が実現するのは、香川ファイブアローズが『B.LEAGUE PREMIERE』を目指すと満を持して宣言できるときだと思っています。
まだ、香川ファイブアローズは『B.LEAGUE PREMIERE』を目指すと宣言するべきときではありません。地域の方々とさらに強く、深くつながり、クラブ内においてもスタッフ・選手が良い習慣・良い文化を創り上げ、香川県の誇りと言われる姿勢・行動・成果が生み出せるクラブになっていくことが、今私たちがやるべきことです。
今やるべきことを、自分たちの既成概念を変えながら、クラブとして新たな習慣・文化を創るべく、愚直にかつ最大限のスピード感をもって2023-24シーズンをやりきります。
まず私たちが目指すのは『B.LEAGUE ONE』です。
2023-24シーズンの事業目標達成をもって、来たる2026-27シーズンにおける『B.LEAGUE ONE』参入を目指すことをここに宣言します。
2026-27シーズンにおいて『B.LEAGUE ONE』参入を実現するには
・2023-24シーズンにおける売上高4億円以上
・2023-24シーズンにおける平均入場者数1,500人以上(仮ライセンス条件)が必須となります。
香川ファイブアローズの現状は
・2022-23シーズン売上高2.4億円
・2022-23シーズン平均入場者数758人
です。
それに加えて、累積赤字(債務超過)は2.6億円です。
まず、香川ファイブアローズが早急に実施すべきは財務の健全化です。
黒字を生み出し、債務超過を解消する必要があります。
今シーズンに入りまずはクラブ全体のコストバランスを見直しております。
着手できる細かな部分全てに目を通しながら、黒字化できるための施策に日々取り組んでおります。
次に売上高についてです。
現状2.4億円に対して、目標4億円といった1.6億という決して小さくはない差があります。プロスポーツクラブの売上高の大きな部分は、スポンサー売上、チケット売上、グッズ売上です。
香川ファイブアローズではスポンサー様をパートナー様と表現していますが、パートナー様には、まずは私たち香川ファイブアローズ一人一人の姿勢を見ていただき、「未来につながる」という可能性を感じていただけるかが重要となります。
私たちがあるべき姿勢・成果を表現し続け、香川県の今と未来への貢献・活性化につながるようなパートナープログラムを熟考し、重ねてご提案をさせていただきに参ります。可能性を感じていただけましたら、ぜひご協力を賜れれば大変幸いと感じております。
また、チケット売上、グッズ売上については、平均入場者数と大きく連動します。
昨年平均758人に対して、平均入場者数1,500人以上を成し遂げるのが今シーズンです。
そのために必要なのは、先述同様に、私たち香川ファイブアローズ一人一人の姿勢です。「応援したい」「観に行きたい」そう思ってもらえる私たちでいるよう、引き続き様々な地域活動を通して、地域の皆さまとつながってまいります。
私たちとの関わりをきっかけにして、会場に足を運んでいただき「アローズいいね」「バスケおもしろい」と思っていただけましたら、ぜひご家族・ご友人・お知り合いをお誘いの上、引き続きご来場いただけますと幸いです。会場にはバスケットボール以外の催しも様々企画しながら楽しんでいただける会場づくりを展開いたします。皆さまのお声掛けいただけるその一つ一つが、確実に私たちの力になります。
また、今シーズンは過去最高と言い切れるほどグッズの展開に力を入れています。ファン・ブースターの方々が魅力に感じていていただけるラインナップを、シーズンを通して展開してまいりますので、ぜひグッズにもご注目いただけますようお願いいたします。
そして、平均入場者数についてです。
平均1,500人以上を達成すべく新たな施策として打ち出した一つが『こども未来パス』です。
香川県にバスケの熱狂と感動を根付かせていき、プロスポーツを通した香川県全体の活性化を実現するには、今のこどもたちがバスケの熱狂と感動を体感することが必須です。
香川県全域の小中学生みんなにバスケの熱狂と感動を大いに体感してもらい、その体感をした皆さんが大人になったとき、自分のこどもや家族とバスケの熱狂と感動を共に体感してほしい。香川県の20年後にそんな光景を実現したいという願いを込めたのがこの『こども未来パス』です。まずは多くのこどもたちのご来場を形にしていきます。
そして、今後も様々なご来場特典をリリースさせていただきながら、「会場に行きたい」と思って頂ける取り組みをおこなってまいります。
最後になりますが、
「2026-27シーズンにおける『B.LEAGUE ONE』参入を目指すことは容易ではない」
「香川県でプロスポーツを根付かせるのは難しい」
そんな声をいただいたことも事実ありました。
ただ、私はそして香川ファイブアローズ一同は、プロスポーツが人々に与える大きな影響力を信じています。
昨シーズン、B3降格が決定した試合で見たブースターの皆さまの光景を私は忘れられません。試合が終わり、降格が決定した後も声を枯らしながら香川ファイブアローズへ声援を送り続けてくれました。その声援に私たちがどれだけ支えられたか、どれだけ改めて前を向くエネルギーをいただけたかは言うまでもありません。
本当に感謝しております。ありがとうございます。
私たち香川ファイブアローズは、地域の皆さまに支えていただけることで戦えています。
ただ、私たち香川ファイブアローズも「アローズを観に行ったら元気になった」「俺も、私もがんばろうと思った」と言っていただけるような、皆さまを元気し、ときに皆さまを支えていける存在に必ずなれるということを信じています。
パートナーの皆さま、ブースター・ファンの皆さま、地域の皆さま、香川ファイブアローズを支えてくださっている皆さま、香川ファイブアローズは皆さまの誇りとなるクラブに成長してまいります。
ぜひ今シーズン、私たち香川ファイブアローズに改めて力をお貸しいただけないでしょうか。
香川ファイブアローズ一同、心よりお願い申し上げます。
株式会社ファイブアローズ 代表取締役・ゼネラルマネージャー 生岡 直人